ロシアのウクライナ侵略問題 7

 私はこのブログにおいて、最初からこの戦争は即時停戦するべきと述べてきた。

しかし、ゼレンスキー大統領は兵士や国民の命よりもウクライナという国のナショナリズムを重んじ、欧米よりの国家像を盾に、欧米や日本の国会に、自国を援助することこそ正義であるように働きかけてきた。

米国を代表とするそれらの国は、ゼレンスキー大統領の主張に乗せられ、代理戦争をやらせ続けた。しかし、私が当初から予測した通り、いくら支援してもウクライナが目指す勝利には程遠い戦局が続いていた。

今日(2024年1月29日)、やっと米国はこれまでのウクライナの領土を奪還することは困難であるという認識を表明し、新たな侵攻を抑止する支援する方針に変更することにしたという報道がされている。

これをウクライナが受け入れるだろうか。これまでのゼレンスキー大統領の言動からはかなり困難が予想できる。戦局が不利であることを認めさせることさえ難しそうだ。

そもそも、起きてしまった戦争を停戦させるには、戦力が拮抗している状況下でなければ当事国間で妥協することは難しい。当事国間の戦力、国力等について冷静に分析し、友好国が長期的には不利である場合は、早期に停戦させるようにするべきなのだ。

不利な状況になってから停戦をしようとした場合、有利な側に足元を見られ、屈辱的な協定にならざるを得ないことは明らかだ。だから、ここまで来てからこのような方針転換をしようとする米国政府の態度はお粗末というしかない。大統領選挙対策も絡んでいるような見方もあり、情けなくなってくる。そして、そんなアメリカに追随しているばかりの日本はもっと情けない。

いずれにしても、この戦争の結末はウクライナという国にとって無残なことになりそうだが、人命がなにより大事なので、ゼレンスキー大統領を失脚させることになったとしても、停戦になることを祈るばかりだ。